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川面凡児入門編

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川面凡児についてご紹介したいと思います
川面凡児入門編
  表の左側に題材と解説の文章を。右側には関連する引用文を掲載しています。

題材 引用文
●001 私たちが日本人として生まれてきた理由
  私たちが人間として生まれてきた理由、中でも日本人として生まれてきた理由は、この肉体を持つ世界に天国や楽園と呼べるものを建設するためです。修理固成。
  私が子供時代からずっと探し求めてきた「自分は何のために生まれてきたのか?」に対する答えが、川面先生を知ることでやっと明確になりました。もう30年近く前の話です。多くの自分探しをしている人たちもこの言葉に触れることで自分の存在意義を見出すことができるはずです。
  私たちが作る世界は、あらゆる浄土、天国にいる存在が羨ましく思い、生まれてきたいと思わせるほどの世界です。
  なんと壮大な計画でしょう。ほとんどの宗教の類は自分が救われて天国に行きたいというものばかりだというのに、この肉体をもつ世界を天国に変えて、さらには天国や浄土にいる人たちが行ってみたいと思うような世界を私たちが建設するのです。
  私は特別な才能のない平凡な人間ですが、植木屋として庭を整えるということで微力ながら天国建設のお役に立てればと思って仕事しています。どのような仕事でも人のため、万有のため、天国建設の一助にという気持ちで取り組めば、この世界を少しずつ天国にしていくことができると思います。
 

  △先づ以て、この世の神としての権威を表はし、過去にもなく、将来にもなき、唯一不二の人生世界を建設する事を、第一の任務とせねばならない。△而して諸有天国(あらゆるてんごく)、諸有浄土(あらゆる浄土)、諸有神国(あらゆるしんこく)より、この邦土を羨み、この世界を望んで、生れ来らしめねばならない。△故に皇国の教は、我より彼土に行くよりも、彼の土、彼の国より、この土、この国に、生れ来らしめねばならないのである。
  △祖神の垂示は、生死一貫の神として、前にも優り、後にも勝る宇宙唯一の世界を造りて、十方の諸神諸仏を始め、顕幽一切の神人万有をして、その唯一の我世界に往生昇天し来らしめねばならない。往生昇天し来る程の唯一不二の神界を創造整理堅固大成せねばならない次第に有之候。(祝詞)
 ●002 人間は肉体・精神・魂で構成されている
  人間は肉体と精神と魂でできています。神道的に言うと、荒魂(あらみたま)、和魂(にぎみたま)、直霊(なおひ)です。
  荒魂の性質は、自分を拡大したい。物欲。自分さえよければいい。
  和魂の性質は、他に奉仕したい。人に尽くしたい。自分を犠牲にしても他のために尽くすが見返りを期待したものである。
  直霊の性質は、人間の中心として自分を維持しつつ、相手も自分も成り立つ道を常に模索する。直霊が肉体を脱出すると人は死を迎える。
  通常の力関係は、荒魂>和魂>直霊。そのため、生涯、直霊を幽閉されたようなまま一生を終える人も多い。
 

  荒身魂の活動が極端に達すれば、総て他を犠牲として、自己に貢献せしむるを快とするに至り、和身魂の活動が極端に達すれば、総て他の犠牲となり、その全身を他に貢献するを以て快とするに至る。
  直霊は相手にも世間にも知られぬように貢献せんとし、貢献しても、相手と世間とに知らしめず、覚られぬほど、それだけで以て快とするのである。
  直霊は、他をしてのみ貢献せしめんとする荒身魂と、他にのみ犠牲たらんとする和身魂とを調和統一し、人類万有と共に相互に犠牲となり、相互に貢献して相互に相殺し、相互に思怨なく、同性国体たる神格を顕わさんことを欲するのである。(全集一巻)
 ●003 禊は修理固成のための肉体・精神・魂を作る
  ほとんどの人は荒魂が強かったり、和魂が強かったりと、バランスがとれていない。
  川面先生が再興した禊は、荒魂と和魂と直霊のバランスを整える良い訓練としても作られていて、直霊が表に出て、全体が調和するようになります。
  禊をする人の動機は色々です。禊はただの精神修行ではなく、修理固成のための肉体・精神・魂を鍛えることにもつながります。
  禊をしてから仕事がよく出来るようになったという経験を持つ人は多いです。
 
 ●004 精神も魂も三体で成り立っている
  図をごらんください。
  肉体は荒身魂、精神は和身魂、魂は直日です。
  精神の視点で見ますと、精神の肉体は和身魂、精神の精神は直日、精神の魂は直毘です。
  魂の視点からは、魂の肉体は直日、魂の精神は直毘、魂の魂は直靈となります。
  人間は、以上のように5つの体で成り立っています。
  魂の魂である直靈は宇宙のあらゆる存在と共通のものであり、ここで全ての存在とつながっています。
  直靈を開発できた人は、あらゆる存在のことを自分の内部の情報であるように知ることが出来ます。
 
 ●005 大和言葉で考える
  川面先生は色々な漢字を当てて使い分けておられますが、漢字は意味を限定したり、特定の意味を持たせるために使われているだけです。
  例をあげると、川面先生は荒魂と書いたり荒身魂と書いたりします。同じ「あらみたま」と発音しますが、内容の違いにより使い分けておられます。
  神話で有名なヤマトタケルは、古事記では倭建命(やまとたけるのみこと)と表記され、日本書紀では日本武尊(やまとたけるのみこと)と表記されています。
  神様の名前、地名など、色々な言葉が当て字です。よく考えて漢字を当てて作られていますが、漢字だけ見ると意味を見失ってしまいます。
  日本語は日本古来の言葉である大和言葉で考えると色々見えてきます。漢字を取り払い、音でとらえることで元々の意味を推測しやすくなります。
 
 ●006 精神も魂も空間にも質量がある
  川面先生は、私たちが認識できる肉体だけでなく、精神にも、魂にも質量があると書かれています。
ただ、五官や機械でとらえられないだけで確かに実在しているということです。将来、測定できる機械が出てくるかもしれません。
  魂の重量は21グラムだという計測をしたアメリカ人の科学者がいるそうです。死の直後の体重の変化を調べたのだそうです。
  最近の科学では、宇宙空間はただの真空ではなく、真空のエネルギーという正体不明のエネルギー物質があると言われるようになったそうです。川面先生は百年近く前に既に言及しておられます。

  この和魂は、すでに説明したるが如く、人類の五官に上らざれ、より精妙なる質あり、体あり、無形のものではない。独り和魂のみならず、すべての靈(ひ)、すべての靈(み)、すべての魂(むすび)、すべての魂(たま)は、実質あり、実体あり、断じて無形のものではない。
  空間は果して絶対の無であるかというに、決してそうではない。空間には種々様々なる原素、分子、原子、電子、原原子、電電子あり、さらにそれらよりもより精妙なる靈子、靈靈子がある。宇宙全般に、靈子、靈靈子が充足充満しているのである。唯々、それが人間の五官に触れず、科学的機械に上すことができないのに過ぎない。(全集一巻)
 ●007 日本の神様は宇宙の様々なお働きそのもの
  日本の神様は八百万(やおよろず)の神といわれるように、多くの神様がおられます。
  神様の名前が、そのまま神様のお働きを示していると言われます。古事記に出てくる天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)は天の中心の主の神というような意味です。
  よく知られている天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、天を照らす偉大な神、いわゆる太陽神です。
  川面先生は、色々な神話に出てくる神様は、肉体を持つ神のことを語っていたり、肉眼に見えない神のことを語っていたりすることを書かれています。古事記は主に見えない世界の神様について書かれているそうです。
  肉体を持って出現された天照大御神以外にも、太陽のように人々を照らして幸せにすることができた人も天照と呼んでいいと思いますし、世界中の太陽神も天照神ですし、太陽神の化身といわれた人々も天照と呼べると思います。
  日(ひ)の御子という言葉がありますが、これも天照と同義語ではないでしょうか。三国志の曹操が作った魏の国で作られた魏志倭人伝に出てくる卑弥呼は、魏人がヒミコという音に、貶めるための卑という漢字を当てたといわれていますが、本来はヒミコは日本的には日御子とか日巫女という意味でしょう。
  また、太陽系の中心の太陽も太陽という荒魂を持つ天照大神ですし、銀河系の中心の大太陽は大天照大神であり、宇宙大中心は大天照太神であると同時に天御中主太神でもあります。
 

  古事記においては荒身魂としての神よりもむしろ霊(ひ)としての神、魂(たま)としての神を痛切に垂示せられあるのであれば…。(全集二巻)
 ●008 川面先生の神道と、他の神道の違い
  一般的な神道のイメージはというと、自然神や神話に出てくる神を祭った神社を思い浮かべる人が多いと思います。中には偉大な人物、怨霊となった人を祭った神社もあります。
  神道的な宗教団体の多くは、女の人(男の場合もある)に神様が降臨して神様がお言葉をくださるというものが多いと思います。
  川面先生以外の神道は、要するに大自然や神様や偉大な人の言葉を、人はありがたく受けとって、ご利益を期待するというものがほとんどです。
  川面先生は、人間は肉体を持った神であるから、神として恥ずかしくないふるまいをせよと言います。人間は神につながる直霊という魂を持っています。人間は生まれてから誰でも神がかり状態であり、精神の統一したときには将来のこともわかり、予知もできるものだとおっしゃっています。神の言葉に頼って生きる存在ではありません。
  川面先生は、奈良朝以前の禊の流を復興したのだとか、祖神の垂示という言葉を使っておられます。一般的には古神道と分類されています。
 

  神の教としては、預言は聞くべきものではなく、各人自らこれなすべく啓発しなければならない。日常預知し預言し得る方法は、日々の拝神の中にあるので、別段不思議でもなく、透視の如きも各々みな出来ることなのである。
  神様には、何人にも生れて以来常に神がかりたまいおるので、ただ当人が自覚せざるまでである。無智の老婆でさえ学べばなし得る神がかりを、何ゆえ正しき学問ある男女がなし得ないことがあろうか。
  それよりも、千古変わらぬ大きな道を学び、死んでも生きても、勝っても負けても平気で生活するところの大安心の道を学ぶに過ぎたるはない。これこそ身を修め、家をととのえ、国を治むるの大道である。そうして祖神垂示の道である。そうして祖神垂示の道である。「正法には不思議なし、自ら預言神がかりを自分のためになし得る力を覚らねばならない。」(伝記)
 ●009 大祓について
  大祓の行事は六月と十二月の三十日に行われます。
  川面先生の文章を読むまでは天皇陛下がこのように自分たちをはじめ宇宙まで祓ってくださっているとは知りませんでした。私も天皇陛下に対して不敬な発言をする教師たちに教わってきましたから、ずっと天皇陛下や皇室に対して誤解していました。自分で歴史などを色々と調べないと真実は見えてきませんね。
  様々な神社でも行事が行われます。人形(ひとがた)という、紙で人をかたどったものに体の悪いところを当てたり、息を吹きかけて神社にお祓いをしてもらいます。
  稜威会は、大祓の行事が行われる前日に大祓式を行っています。

  大祓詞
  是は今日の制度で申せば、天皇陛下の大御心を奉戴し、掌典長が、七千万人の民草を代表して、天皇陛下の周囲環境を祓い禊ぎ奉り、日本国土を祓い禊ぎ、世界万国を祓い禊ぎ、宇宙万有を祓い禊ぎまつるのである。
  △一方に於ては、恐れ多くも、天皇御自ら掌典長をして、民草の周囲環境を祓い禊がしめ、日本国土を祓い禊がしめ、世界万国、人類、民族を、祓い禊がしめ、宇宙万有を祓い禊がしめつつ、おわしますと同時に、△恐れ多くも、天皇御自らの祓い禊ぎの行事もあらせらるるのである。
  △大祓の功徳は、之を読み、之を行うと共に、その罪、その穢の、直ちに祓い除かるるにあるので、之を読み、之を行うても、その罪、その穢の、なお除かれず、祓われないものとすれば、大祓としての効能は、なきものとなる。
  △皇国における大祓の行事は、そんな権威のなきものでない。一度び祓い、一度行えば、如何なる罪も尤も、穢も汚も、除き去られ、清め除かれたるものとなる。死した屍も、之を祓い、之を禊げば、清き美しき神となるのが、大祓の徳にて候。(祝詞)
 ●010 「大日本世界教教典」は川面先生の教えが凝縮されたもの
 「大日本世界教教典」(祝詞)は、稜威会の禊やお祭の時に読む祝詞です。
  川面先生は近しい人たちに、「これには私の教えの全てが詰まっている」と語っていたそうです。
  川面凡児全集などの膨大な著書は、理屈っぽい西洋人や外国人、現代及び将来の私たちに向けて川面先生が細かい説明を残してくださったのだと私は思います。
 「大日本世界教教典」は稜威会の禊をした人だけが購入することができます。読んでみたい方は年四回の禊か、一日禊に参加してください。